2010年代の好きな音楽(2011年編)

 2011年の音楽を振り返ろうと思います。この頃からアルバムだけじゃなくてシングルもかなり聞くようになってきたかもしれない。好きな音源がシングルであることがちらほらあるのですが、アルバムより先にシングルをちゃんと追うということをしだした時期だと思います。

 

Os-宇宙人/エリオをかまってちゃん

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神聖かまってちゃんについては、ニコニコ動画的なものから自意識こじらせたタイプのバンドという認識で、ミドリ(ご存知の方も多いでしょうが後藤まり子がギターボーカルやっていたバンドでもう解散しちゃいましたね)との対バンでミドリに食われちゃった感じで、あー腹くくれなくて勢いと若気の至りみたいなダサいバンドなんだなーという印象で聞いていなかったんですけど、声優とアニソンというフィルターを通して聞くと、いいじゃん!聞けるじゃん!と思いバンドを聞きなおして、やっぱり私にはあわねえ!ってなった人はちらほらいるのではないでしょうか。私はそうでした。

 

 

ノルニル・少年よ我に帰れ/やくしまるえつこメトロオーケストラ

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 個人的にはやくしまえるつこの楽曲の中で今のところ一番いいなと思うのがこれです。バンド編成に加えてストリングスにブラスと重厚なサウンド、両曲ともに6分~7分というポップスのくせに割と長編で展開が豪華、そして、やくしまるえつこがかなり頑張っていて。ウィスパーでふらふらした音程と声質はいつものことながらですが、少し気持ちが乗っかているような歌唱をこの2曲では披露してくれていて。気持ちが前に出すぎるとかえって鬱陶しさを感じることがあるのですが、そこのあたりが絶妙で好きなんです。

 

インモラリスト/堀江由衣

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初めて聞いたとき、ふざけてんのか!?って感じるくらいの(そんなわけないんですが)ここまでやっちゃうのか堀江由衣×清竜人...という曲、すべての始まり、元凶。音源を再生したとたん流れてくる「ねえ、聞こえてる?」というセリフ、意味が分かるんだか分からないんだか判然としない歌詞、押し寄せてくるクリシェをはじめとする忙しいコード進行、プログレ的な超展開、シルエットがそっくりのスタントが最後に映し出されるMV、情報量が多すぎるんですよ、大好き。

 

love your life, love my life/豊崎愛生

love your life, love my life

love your life, love my life

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声優アルバムのクオリティが2010年前後で底上げされてきた気がします、今までは女優とかが一流のスタジオミュージシャンを連れてきてアルバムをどかんと作るのはあっても、声優では一般的でないような印象があったのですが、この時期は結構いろいろ出てきて。このアルバムでは谷山浩子コトリンゴ奥華子、TAKUYA(ジュディマリのギター)なんかが作曲に名を連ねているわけですが、個人的にはなんといってもミト(クラムボン)のDillですよ!もうね、クラムボン。この曲、クラムボン。これを声優に歌わせるか、難しくね???と思いつつも、そこは声優、声がいい。このあたりからかなりミトがアニソンの仕事もたくさんやり始めたイメージ。(印象論)

 

Buddy/坂本真綾

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school food punishment坂本真綾に楽曲提供したBuddy。トラックはsfpそのままにボーカルは坂本真綾。うまくマッチしているとか、ちょっとマッチしすぎていて怖いなというか、sfp解散の遠因と疑いたくなってしまう感じです。江口亮のストリングスアレンジ全開で、2ndアルバム頃にsfpの楽曲で強く印象に残るバスドラ4つ打ち系に2拍3連フレーズを絡ませる代名詞的なつくりです。

 

絶滅黒髪少女/NMB48

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画がむちゃくちゃ強い。初めてMV見たとき、何が起こってるんだ...と開いた口が塞がらなかった。歌詞も凄くて。最後の方、絶滅黒髪少女、日本の美!とか言いながら、yeah!com'on!Japan!っていう掛け声がもうほんと何!?なんなの!?面白すぎるでしょ!!!ってなってたら、全員かしづいて終わるのが衝撃。印象に残るし、なんか好き。

 

回帰する呼吸/the cabs

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2000年代後半から本当に短い期間ですが残響レコードがインディーズ界を席巻していたと思っていて、最後の方の輝きがthe cabsじゃないかなと思います。なんといっても、1曲目のキェルツェの螺旋。変拍子大好き、音数詰めすぎのドラム、高橋國光のそのギターチューニングどうなってるの問題と何を言ってるかわからない問題のシャウト。首藤義勝は声が綺麗。カッコーの巣の上でなんかも好き。結局、高橋國光の奇行によりこのバンドは解散してしまいましたが、各自音楽活動を続けているみたいで、才能のあったバンドだったんだなあと感じます。

 

わたし開花したわ/パスピエ

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ポスト相対性理論、メンバーが顔見せしない、芸大卒のキーボードが中心的存在、バンド名がドビュッシーの曲、EPの名前が回文という、サブカル野郎の心をくすぐってくる感じで出てきたパスピエ。私は自分で探り当てたわけではなく、借りて初めて知ったのですけどね。ある種のチープさを感じさせるキーボード、印象に残るリフ、音色や耳に残るクセのある声。電波ジェックのイントロリフのマシマシ感とか、打ち上げ花火のサビは今だったらもっとうまく仕上げてくるのかななんて思わなくもないですが、そのあたり含めてインディー感がありつつ粗削りながらもいいミニアルバムです。

 

ド・キ・ド・キ☆モーニング/BABYMETAL

Doki Doki☆Morning - Single

Doki Doki☆Morning - Single

  • BABYMETAL
  • メタル
  • ¥250

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伝説はここから始まったんですよ。リフは重いけどシンセピロピロいってるし、如何せんメンバーの動きがかわいいし、歌詞もかわいい。今だったらメタルコアとかトランスコアとか言われるのかもしれないですけど、こういうサウンドを初めて聞いたのがこのユニットだったから、似たようなバンドを見ると本筋(ハードロックやメタル)からズラしたメインではない音楽だなーって感じてしまいます、今ではヘビーなリフにシンセピロピロなんてありふれてきていて、当たり前のサウンドとして定着しつつありますけど。2013年にライブ行ったことあるんですけど本当に楽しかった。アイドルのライブ全然ありじゃん!って思える経験でした。その後、そう思えるアイドルのライブはなかなかないのですが...。

 

2010年にあげておきたかった曲を1つ忘れていたのでここであげておきます。

夢見る15歳/スマイレージ

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女の子のガニ股ダンスが宿しているエネルギーは無限大だな...って感じます。初めて見たのがポップジャムかなんかだったんですけど、もうほんと釘付けで。ステージ下のところからあおりの体勢のカメラワークが最高ッッッ!!!でした。

歌詞もいいんですよね、15歳なりの浮ついた感じだったり、多幸感にぼっち感と目まぐるしく移り変わる心の動きが表現されてて。一人きりイヤフォンで音楽聞いている意味もなく涙とか出てきちゃうという歌詞、天才じゃないですか?一人きりイヤフォンで音楽聞いてたら意味もなく涙が出てきちゃうんですよ?いろいろ歌うけど、最後は夢見てる15歳で締める説得力、15歳しゅごいのおおおおおおおおおおおお!!!!!summer love...

 

では、ごきげんよう