アラフォーおじさん(うつ病)、2024年上半期を勝手に振り返る。

まず、全体としては、仕事せずに散財するという精神的にも金銭的にも地獄の半年でした。他方で、世界に色を取り戻す過程としての半年だった気がします。自分がどのようなことに関心があるのか、ということを思い出した期間だったというか。全然本屋に行かなくなっていたんですよね、1年半くらい前から病状が悪化して、仕事に関係のある本をネットで注文するのがほとんどでした。以前は、積読が死ぬほど増えていたことを考えると、うーむという気はします。本屋に行かなくなったなあとは自分でも思ってはいたのですが。

 

仕事はあまりしていなかったのですが、結構、休んでいる時間が多かった気がします。最初は生活リズムを気を付けようと思って朝起きて、ゴルフの練習に行っていたのですが、生活リズムを安定させるとかえって疲れてしまって、動けない日が生じてきたので、この2か月くらいはゴルフ練習には行っていません、クラブも触ってない。その代わりに身体が動く日は最寄駅から一駅歩いて主にドトールで本を読んで、Duolingoをするというのが日課になりました。駅の近くには本屋があるので、並んでいる本を見て、面白そうなものがあれば買っています。そのおかげで積読が増えています。良いのか悪いのか。

 

散財は本ではなく、部屋の模様替えがメインでした。ベッドを買い直して、カーテンを替えて、楽器を売り、洋服の一部を捨てるなどして、以前よりは機能的な部屋になった気がします。もう少し処分してよさそうなものがあるので、それもなくせばできることはほぼやったという感じです。その他、洋服も買ったり捨てたりして、仕事に行くときの服は、戦闘服ではないですが自分の中では一張羅(私はこのアイディアをSHIROBAKOゴスロリ様こと小笠原綸子から拝借しました。そういう生き方もあるのだなと感じています)を敢えて着ることで、自意識を切断することを今は試みています。

 

で、音楽と本とアイドルに生かされている私ですから、そのあたりも子の記事にて紹介しようと思います。

 

なんだかんだいって2024年リリースで一番聞いているのはルセラフィムのEASY(EP)です。aespaのアルマゲドン以降はすっかりご無沙汰していますが、それまではこれをよく聞いていました。

www.youtube.com

明確に洋楽、R&B路線に舵を切った本作は、それまで、より正確には恐らくUNFORGIVENよりも前、IZ*ONEの残り香があった頃が好きだったファンが離れるきっかけになった(といいつつ、このファン層は音楽的なところだけではなく、それぞれのメンバーに思い入れがあるという意味で、彼女(たち)の活躍を願っている人が多いのも事実でしょう)本作ですが、私はむしろここでより好きになった部分もあって、聞いてます。noteに書いたけど、本当にトレイラー(Good Bones)がダサかっこよかった......。

 

 

 

年初リリースだと、NMIXXのFe304: BREAKも聞いてます。DASHとSonar(Breaker)はかなり聞いたと思います。NMIXXはドストレートなポップスをやればよかったというだけの作品であり、逆にそれをすれば間違いなく支持されるということを印象に残させるものだと思います。

www.youtube.com

 

 

 

 

J-POPがK-POPをリスペクトしてトレースするという意味で、ME:IのClickもリリース当初はかなり聞きました。ただ、EPの他の曲が個人的な興味には引っかからなかったので曲が1つ印象に残ってるだけっていう感じではあります。

www.youtube.com

 

 

 

K-POPという言葉を敢えて原理主義的、執着的な解釈をしながら新しい音源をリリースしてきたのがIVEのIVE SWITCH EPでしょう。Accendioには夢見がちな女の子の好きが詰まっている。CCさくらセーラームーン

www.youtube.com

ウォニョンという前世でどんなことをしたんだか分からんがひたすら誹謗中傷を受けまくっている一方で、アンユジンとともに広告の二大巨頭として活躍しているメンバーを要しているIVEではありますが、HEYAでは韓国の神話にヒントを得て(これは中国の神話のパクリだと言われているあたりもIVEの炎上っぷりを味わえるものではある。なお、ルセラフィムについては、誰かに火を付けられて炎上させられるというよりは、彼女たち自体が火の種、というか燃えさかる炎であり、炎上している状態が常態だと言っても過言ではないと思う。なお、ユンジンだけに限っては意味不明な理由で燃やされている、彼女はルセラフィムのホットガールであり、常識人だと感じます)MVが作られていたりと、日本やアメリカを商業的な観点から強く意識した楽曲をリリースするグループが増えてきた中で、この作品の前に出したI'VE MINEのリードトラックである3曲に代表されるように、内向きな自意識、内向的なところにスポットを当てて、そういう自分を大切にして欲しいという、それまではガルクラという潮流の中で、自分と他人を十全の価値観から開放する、エンパワメントする、変革を起こそうとするような詞が主流だったと思うし、今でもそうだと感じるけれど、そうではない方向性もあるのだということを示したのがIVEだと思うのですが(それゆえにナルシシズムという言葉が彼女たちを形容する言葉の一つとしてあるのでしょうね)まあ、なんか根暗な俺としては応援したくなっちゃうよねっていう感じです。IVEが一番、言葉を通して、いや、このグループはこういうものなんだよということを言いたくなります。

 

 

 

 

大学ではジャズ研にも籍を置いていたのでジャズも稀に聞いているのですが、スタンダードなジャズを聴くことができず、マハヴィシュヌ・オーケストラにはまり、定期演奏会では、Komm, süsser Todエヴァのあれ)とか、ジャズとは言ってもe.s.t.のカバーをやるなどしていたはぐれ物のの私ですが、最近はPaul Tony Lambertというpiano man in mask(本当にマスクをかぶってパフォーマンスをしているっぽい)主に映画音楽から出てきた人が最近ジャズのトリオアルバムとして出したall this timeを聞いています。

www.youtube.com

エフェクト使ったりしている一方で、普通に、cry me a riverみたいなスタンダードもやったりしているのですが、音的にかなりポップなのと、あまりストイックではない加減でのプレイとなっていて、仕事中にこれくらいの音楽を流すと、集中に入りやすいので助かっています。

 

 

 

先に書いていますが、直近のリリースだとaespaのアルマゲドンを愛聴しています。

www.youtube.com

Dramaはどちゃくそカッコよかった一方で、aespaの設定としてのクワンギャ的な、謎設定がかなり控えめになっていて、もうクワンギャのことと人外的な超能力設定はなくなったのかと思っていたのですが、やっぱり残ってました。いかにSMがaespaには超能力に加えて、何かよく分からないものと戦わせたいという欲望があったかが分かりますね、その一方で、Spicyで、もう商業的にこの路線では無理なんじゃないかみたいな迷いがあった気がしますが、Supernovaで見事にそれらを昇華した、アウフヘーベンした手腕はお見事というほかありません。リコリスもロングチャットも良いし、これをaespaがフルアルバムで出してきたというのが素晴らしいですね。今年のフルアルバムはSupernovaに決まりでしょう!

 

 

 

アニメがらみで忘れてはならないのは我らが照井順政が黒沢ともよ演じる高田ちゃんに提供した最高潮☆JUMPING!でしょう。曲名通り、この曲で最高潮に達しましたね。

www.youtube.com

 

 

 

 

本だと、『娘について』、『韓国文学の中心にあるもの』なんかが印象に残っています。それに加えて『アフタヌーン 2024年6月号』での「宝石の国」完結ですね。すべてを計算に入れて終える漫画の美しさよ......。本のことは結構まとめて書いている気がするのでここでは長々と書きませんが。

 

 

 

恐らく、休んでなかったらこれだけ音楽も本も消費していなかったと思うので、リセットするという意味では良い時間を過ごせた気がします。来月からは通常の勤務体系に戻る予定ではありますが、このような労働によって心や魂を濁らせることなく、自分が好きなもの、胸が熱くなるもの、誰かに強いられることなく気持ちの赴くままに手を伸ばしたいものを大切にしていければと思っています。

 

では、ごきげんよう