毎日のことではあるけれど、夜中と明け方に何度か目が覚めた。今日が平日であれば、6時台に目が覚めてしまったときには寝てると寝てないの間の曖昧な感じでスマホのアラームが鳴るのを待つのだけれど、今日は日曜日なので、明け方に目が覚めた後、再度入眠して、昼前に起きました。
身体が重くて今日はあまり動かないままでいてもいいかなと思ったのですが、陽の光には浴びておきたい(部屋の日当たりが悪いため外出しないと浴びているとは言い難い)と思い、頓服を飲んで、週課にしている床にクイックルワイパーをかけ(それにしても毎週それをしているのに毎回同程度のゴミ、特に髪の毛が付着するのだが、床から髪の毛が生えてきているのではないかと思わされる)昨日壊れた浴槽の栓のチェーンの直し方をググってみたところ、簡単に直せるようだったのでその対応をして、今読んでる本2冊をリュックに入れて、よく行く喫茶店に行ってきました。
その喫茶店は営業時間が9時-17時という意識が高い感じの店なのですが、旅行が好きなオーナーがされているようで、先日行ったときにポルトガルのマスコットであるガロが置かれているのが目について驚きました。前にも書いたかもしれない。今日はシナモンのアイスカフェオレを注文しました。それにしてもこの店は人気があるのか、よく混んでいる。そして、個人経営の店ではあるものの、値段帯はそこまで高くないのと、スイーツも手作りのものを提供しており、良い雰囲気だなと思います。ただ、店内は静かな喫茶店というよりは、楽しくお喋りしている客が多い(旅行が好きなオーナーの雰囲気が客にもあるのかもしれない)ので、好き嫌いは人によりけりかなという気がします。私はイヤホンして音楽を聞きながら読書をするので、これはどこでも変わらないスタイルなのですが、だいたいの環境に対応できます。
安部公房『飛ぶ男』(新潮文庫)を今は読んでいるのですが、「飛ぶ男」が途中から改行や文字の間が異様に空いているページが増えてきて、それまでは明瞭な物語運びだったのに突然前衛的な詩文みたいになってきたなと思ったら、終わりました。未完の作品だというのは知っていたのですが、ぐいぐい進んでいくのでどこで物語が切れるのだろうと思っていたのですが、どうも草稿みたいなものを最後の方は繋ぎ合わせていたから、小説的なレトリックではなく、本当にそういう草稿を繋ぎ合わせたということだったようです。『飛ぶ男』には二作収録されているので、あともう一作読まないと。そして、今月末には『死に急ぐ鯨たち・もぐら日記』が復刊し、私はそれを持っていないので、購読する予定です。楽しみですね。
読了した後に、その喫茶店を後にして、別の喫茶店、ドトールに行ってアイスティを飲みながら講談社現代新書の今を生きる思想シリーズの玉手慎太郎が担当したジョン・ロールズを読みました。『正義論』の議論のみに的を絞った本で、有名な無知のヴェール、原初状態などの概念が、ロールズの正義論において要請されたのか、また、そもそも『正義論』における「正義」とは一体どのようなものなのかといったことが、短いながらも丁寧にまとめられていて、やっぱり政治哲学、政治理論、政治思想は良いものだなと感じさせられる内容でした。また、基本材として出てくる自尊に一章を割いていたのが印象的でした。120ページ足らずという分量、1000円に満たない価格に加えて、しっかりした内容で、是非、この次には、齋藤純一、田中将人『ジョン・ロールズ』(中公新書)を読んで、その勢いのままロールズの岩波現代文庫に突っ込んでいきたいところですね。ペロッと読めるので講談社現代新書のロールズ、おすすめです。
帰りにはブックオフに寄りました。以前寄ったときにあったスミス『ナショナリズムとは何か』(ちくま学芸文庫)を買おうと思っていたのですが、なくなってました。涙。だらだら本棚を探していたら買おうと思っていた(読もうと思っていた、ではない)バウマン『コミュニティ』、クリステンセン『イノベーションのジレンマ』があったので購入しました。後者はとりあえず会社に置いて、そのうち読む。
明日からまた平日の一週間がはじまりますね。では、ごきげんよう。