ヘッドホンをAKG K712 Proに買い替えた話

ツイッターでヘッドホンを替えたことをツイートしたけど、あらためて今、感じていることをまとめておこうと思ったので書くことにしました。

 

私は大学生の途中から超有名なヘッドホンであるソニーMDR-CD900ST、モニターヘッドホンをずっと使ってきました。これは自分が音楽をやっていて、遊びでミックスをすることもあってこのヘッドホンを使ってました。自分で修理とかしないので、2,3年で接触不良を起こしてたので、何回かヘッドホンを替える機会があっても替えずにきたのですが、最近はそういう機会も失われたので、ヘッドホンを替えてみようかなと思ってAKG K712 Proに買い替えることにしました。

 

金額はソニーのと比べると1万円くらい高いので、その金額の幅くらい良い音がするといいなあと思っていたのですが、最初に聴いたときの感覚として、その期待は見事に裏切られました。

ツイートもしましたが、私はヘッドホンやイヤホンを買ったり試聴をしたりするときはまず宇多田ヒカルのPassionを流すことにしています。これはどうしてかというと、私が良く聞く女性ボーカルものだということに加えて、低音の幅が特徴的だ(と少なくとも私は思っている)からです。開始18秒くらいから出てる低音がちゃんと鳴っているかどうかが私の中で1つの基準になってます。

最初に聞いたときの感想は低音の存在感が弱いということでした。その代わりに中音域の立ち上がりがスムーズで分離が良く、細かい音も分かりやすい印象でした。ただその割に、ボーカルの存在感が希薄で、歌ものだけど一歩引いてるように聞こえるという感じもしました。

その次に、豊崎愛生のDillを聞いたのですが、ピアノとベースとドラムの音がめちゃ良って思いました。アコースティックなものの音と相性がいいヘッドホンなのかもしれません。このときもちょっと歌は引っ込み気味、というよりは楽器がかなり前に来てる印象を受けました。この楽曲自体、バンドサウンドの存在感がある作品ではあるので、よりそれが強調されるような音だなあと思いました。

 

その他にもいろいろ曲を聞いて思ったのは、クラシックだったり古風な編成のジャズのような、生楽器的な音については得意なヘッドホンで、逆にその音域から外れてくるようなもの、最近の重心の低い音楽はこもったり、そもそも音が小さかったりで苦手なんだなっていうのが感想です。あとはエレキギターなんかの音で、特定の音域(低中音域)だけ異様にマスクされるようにくもる、ギター主体のバンドサウンドを聞いてると割とストレスがある。

 

ソニーのときには気にしていませんでしたが、このヘッドホンがインピーダンス62Ω、感度105dBということもあったのとモニターとして聞くわけでもないので、今まで設定してこなかったイコライジングをしました。自分が好きな音には近づいたかなと思います。

itunesで音楽を聞くので、設定は以下の感じにしています。低音を持ち上げたのと、中高音域はでこぼこしてます。あとオーディオインターフェースのボリュームを今までより目盛りで1くらい上げました。

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そんな感じです。生音に近い演奏を聞くときには本当にワクワクする感じがする音なので、そういう音楽が聴きたくなるヘッドホンです。

 

では、ごきげんよう