2020年の好きな3曲

1曲目

Walk on your side/上田麗奈(作詞:松井洋平、作曲・編曲:田中秀和

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この曲が収録されているEmpathyについては、以前ブログ記事を上げさせていただいたので割愛します。アルバム全体の終着点がこの曲という説得力。

kajiyama-nataku.hatenadiary.org

 

2曲目

pray/赤い公園(作詞・作曲:津野米咲

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津野米咲の最後の曲になるであろうシングル『オレンジ/pray』の中の1曲。

曲想や歌詞から死を受け入れているかのような匂いが漂うのはあるとは思うけれど、MVからも津野米咲だけがどこかズレているような雰囲気が悲しい。

ソングライターとして凄いと思える存在なのはもちろんですが、私にとってはギターヒーローでもありました。「風が知ってる」で荒ぶる津野米咲がめちゃくちゃ好きなんですが(ライブで見て惚れたので)、『純情ランドセル』以降はギターフレーズの質が変わってきたのではないかと個人的には感じています。

もともと津野米咲の音楽経験はピアノから確かはじまっていて、フレーズもピアノ的な発想をギターに落とし込んでいくような作り方をしていた気がするのですが(どこかの記事で読んだ気がする)、純情ランドセル前後からギターフレーズがギター特有の音の繋がり方をしているように感じます。ベースボールベアーへのサポート前後(2016年前後)でかなり違っていると感じます。

メジャーデビューのとき、『透明なのか黒なのか』『ランドリーに漂白を』で度肝を抜かされ、22、3歳にして国民的アイドルSMAPのシングル曲『JOY!!』を提供するというソングライターとしての才能を見せ、ボーカルの佐藤千明が脱退したあと、石野理子が参加して発表した「消えない」を作った人の活動がこのようなかたちで終わってしまうこと、二度と新作を耳にすることができないことがただただ辛い。

 

3曲目

いただきバベル/黒鉄たま(CV:秋奈)(作詞・作曲・編曲:ケンモチヒデフミ

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電音部のポンコツ担当アザブエリアの名刺代わりにぶち込まれた曲。

まずリリックが良い、ちゃんと尖ってる。

いただきバベル / 黒鉄たま (CV: 秋奈) の歌詞 (2918954) - プチリリ

「横一列並んでせーので共感協調マジ興味ねぇ」「出る杭叩いて正義感に酔いしれてるSNS」めっちゃ刺さる。社会もSNSもクソ。「音楽と金で解決すれば」「音に身を任せ私利私欲満たせよ」ってマジ?音楽と金で問題解決していい?音に身を任せて私利私欲満たしちゃっていいの?やったー!!!でも、音楽と金で解決できないことがあることを知ってるんでしょ、たまちゃん。

そして、秋奈のフロウが上手い。最近の声優って標準装備でラップができるんですか!?秋奈さんと言えば、私は冴草きいで聞いていた声なのですが、オケオケオッケーなわけなんですが、ビリー・アイリッシュとか歌ってみたするんですね。

そして、ケンモチヒデフミって凄いんだなーって思いました、水曜日のカンパネラ。なんかアホみたいな歌詞と洋楽リスペクトをJ-popに落とし込むのは上手いけどどこかマイルドって感じで、強く刺さってくる、鋭利な曲は作らないの人って勝手に思っていました。すみませんでした。

 

この3曲は誰にでもお勧めしたいなと思える曲です。

次点でyours/鹿乃変拍子が好きなので。

 

番外編

アイドルマスター】「OTAHEN アンセムアーバンギャルドが歌ってみた

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では、ごきげんよう