sora tob sakanaの玲ちゃんこと風間玲マライカについて

 と、タイトルを打ったものの、ついてっていうほどでもない、短い(と思う)記事だけれど、自分が強く感じていることをまとめておきたいなと思って書きます。

 

 私が好きなsora tob sakanaというアイドルグループのメンバーだった玲ちゃんこと風間玲マライカ、今年脱退したわけだけれど、それに関してはもうなんというか、かなり昔からsora tob sakanaは追っていたこともあって、パパ的な気持ちな強くて(パパ活ではない)、がんばってほしいなって思いました。私が見た最後のステージは天体の音楽会vol.2で、youtubeにもあがっているWALKが初披露されたライブでした。このライブのときには脱退は発表されていなくて「約束して すれ違って 喧嘩をして 傷つけて 大好きだよ さようなら どこまでも歩いてくだけ」(これのそれぞれの「て」の音程の下がり方がまた素晴らしい、ここの音程がバシッと決まってるか、下がるかでかなり印象が違うと思うんですよね)とか歌わせる照井順政ァ!うおおおおおああああ。

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 音程について、3:13くらいからCD音源も聞いてみてください。こっちでは音程が下がっていません。こっちの方がつまらないと感じるんですね、私は。別れに後ろ髪を引かれながらも、前を向いて歩いて行く心情がライブの方が滲み出ていると感じます。やっぱりライブは最高だぜ!

 これはCD音源を聞いて、ライブ音源も聞いているファンだからそう感じてるだけ、錯覚、ファンでない人からしたら、音外れてるだけやんけと思われるかもしれませんが...。

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 確か、渋谷WWWでやった2周年記念ワンマンライブ(私がちゃんとしたアイドルでチェキを撮ったのはこの時が最初で最後で、今後どこかで撮る予定は今のところないです...)で、泣きながらもっと売れたいって言っていた女の子(それを見て照井順政も号泣していた)が、新しいことをしたいといったことに対して、素直に応援したいなと思えたことは良かったなと感じます、ファンで良かった!もちろん寂しいですけど。

 

 私がCD音源で一番痺れた玲ちゃんの歌声は(私から直に話をした人からするとまたそれかよとなりますが)world fragment tourに入っている「ありふれた群青」っていう曲です。これは個人的に刺さった。分かりやすくいうと、aikoみたいな音程を攻めてきていて、aikoよりも声質がハスキーで、憂いや哀愁が漂う、美しく、色褪せた声がして、年齢離れした印象を与えるのだけれど、この声が曲調と合っていて素晴らしいんです。2コーラス目の「自分でも気づかなかった わがままやずるさを抱えてる」のわがまま歌いまわしが伸びやかにわがまましてて良いし、声色のおかげでわがままやずるさを抱えている自分に対する気持ち、自分でも気づかなかったことへの戸惑いみたいなものがスッとイメージされる声なんです。そのあとにくる「魔法はいらない 今なら言えるかな 少し怖いけど ha」のhaがブルージーでやばい。初めて聞いたとき、うわっ!何これ!?ってこのhaの部分だけ聞き直しました。

 君島大空が彼女の脱退に寄せて声を「伏し目がちな声音」と表現していたけれど、なるほどな、上手いこと言うなあって思います。

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 私が強く印象に残ってるのはこの辺りです。

 実は、年々音源を聞く回数は減っていると思います。自分の中でsora tob sakanaのアンセムは「夜空を全部」なんだけれど(むちゃくちゃ好き、MV含めて大好き)、個々の声が印象に残っていて、あの曲のあの歌い回しが良いなということを思い出そうとすると、最近の曲が思い浮かぶことが多いです。照井順政自身、メンバーに我が出てきたとか自意識が芽生え始めたみたいな表現をどこかのインタビューでしていた記憶がありますが、本当にそうだと思っていて、それまでは照井順政の曲を歌っているグループという印象が強かったし(広告の街がファンに受け入れられた人気曲というのはそれの証左ではないかと思っています)、私はそういうところがsora tob sakanaの魅力だと思っていたけれど、world fragment tourはそうではなく、クリエイター陣も照井順政だけではないことからも明らかなように、彼女たちが持つポテンシャルを一つ解き放って、sora tob sakanaが照井順政からひとり立ちしていく、というと大袈裟かもしれないけれど、曲というより、曲の中でのメンバーそれぞれの声が強く印象に残っています。だから、タイミング的には、これからこのグループいったいどうなっちゃうの~?ってところで、脱退というね、あー、やっぱり寂しいな。

 

 それでも約5年間、sora tob sakanaをしてくれて本当にありがとうございましたという気持ちしかないですね、節目節目で成長を見守らせてもらえて光栄でした。お疲れさまでした。

 

 では、ごきげんよう