YMA2023(87_41 Music Award 2023)

こんばんは。今年もYMA2023の季節になりましたね。ブログの内容の偏りからお察しの通り、2023年の後半はひたすらk-pop(のほんの一部)をヘビロテしていたので、それらが大量にランクインしていることが今から想像できますが、では、早速、今年のベストソングから見ていきましょうか。

 

<2023年のベストソング>

Eve, Psyche & The Bluebeard’s wife(LE SSERAFIM)

[최초공개] LE SSERAFIM(르세라핌) - 이브, 프시케 그리고 푸른 수염의 아내 (4K) | LE SSERAFIM COMEBACKSHOW | Mnet 230501 방송

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恐らく今年で一番好きな曲ってなると、Cool With Youなのですが、この曲がAppleMusicでは最多の再生数で、k-popを聞くようになったきっかけになった曲がこのEve, Psyche & The Bluebeard’s wifeなんですよね。それにしても、曲名が長い。MVはダサさとカッコよさと可愛さが共存しつつ、恐れ知らずの強い女性のグループというのが出ていて良かったです。MVで一番好きなのはここ。みんなでひょこって出てきてかわいいので。公式インスタでもここが切り取られていた気がする。

自分が動画見てて好きなシーンをキャプチャすると、後で別のメディアで作品やイベントの記事なんかを見るとそこが切り抜かれていたりするので、私は記者になる才能があるかもしれない。ないです。あれ、特に自分が好きでもないアーティストについても記事書いているのだろうから凄いなと思う、興味ないものについては全然言葉が続かないので。去年に引き続き、日本の紅白に出るみたいですね。

 

조씨Jossi の 이브, 프시케 그리고 푸른 수염의 아내..분께 죄송합니다も好きです。毎回クオリティの高さに驚かされる。

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続きまして、2023年のベストアルバムです。一番聞いたのはLE SSERAFIMのUNFORGIVENなんですよね。曲それぞれのクオリティが高くて、インタールードも混ぜ込みR&B、HIP-HOP的なニュアンスも感じさせつつ、コンセプチュアルなグループとして、タイトル自体が分かりやすいメッセージでした。fearless、antifragile、unforgivenな存在であること、それを肯定すること。音楽的にはBLACKPINKに端を成すガルクラとは一線を画しつつも、ここにそうした在り方が言葉をまとって具体化された、といっても過言ではないかもしれません。(過言では?)でも、この辺りを話し出すとまた過去のブログとか、このブログとかの内容で被るような気がする(語彙力が貧弱なため)、敢えて別のアーティスト、別のアルバムを選ばせていただきました。

 

<2023年のベストアルバム>

I've IVE(IVE)

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サブスク時代において、フルアルバム、しかも全部ちゃんとした楽曲。1曲当たりの時間は短くなる傾向にある流行りなので、このアルバム自体もフルアルバムといえ、11曲35分程度ということが、20年くらい前の16曲60分くらいのフルアルバムと比較すると小粒ではないかという指摘もあるかもしれませんが、それを作りきって、しかもアルバムとしての体を成している時点で素晴らしい。シングルにおけるカップリング曲のように、ちょっと地味だけどアルバムで聞いてるとそこにあるのが良い、この曲の次にはこの曲だよなという流れが成立している稀有なアルバムでしょう。そして、IVEが面白いのは、楽曲制作に積極的に(なのかどうかは知りませんが)メンバーも参加していて、5曲目Heroineはアンユジン、6曲目Mineはウォニョンがそれぞれ作詞していたり、ガウルとレイはラップパートのリリックに関与したりというのが面白いなと思います。他のアーティストも結構そういうことはしてるのでしょうけど、IVEほどガッツリやるみたいなのは見ない気がする。これは歌詞において韓国語を中心に据えるといったことがないとなかなかやりづらいことで、グループのコンセプトに対するメンバーのコミットがないとできないことだなって思います。

また、ガルクラの文脈で紹介されてきたIVEですが、今年の後半に出したEither Way、Off The Recordは、強い女になりたいけどなれなかったみたいな、挫折や諦念に寄り添う歌詞で、飽和してきた市場に対する渾身の一撃という感じで私は大好きですが、そういう市場が今までなかったわけですからちょっと受けてなさそうという気がしていますが、k-popの一線を走るグループがこういうものを提示したというのは良いと思うんですよね。

 

はい。では、2023年のベストアーティストです。私のブログ読んでる人はもう言わなくても分かりますよね?????

 

<2023年のベストアーティスト>

NewJeans

NewJeans (뉴진스) Live @ Lollapalooza 2023 (Full Performance)

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私の中では当然、NewJeansです。が、これはもう少なくともk-popっていう点だと、満場一致なんじゃないですかね!如何せん、2nd EP 'Get Up'が凄すぎた。

k-popがグローバル市場に置いて成功するためには、トラックはj-popや歌謡曲でなく、だからといってEDMでもなく、R&Bやちょっと古めのクラブシーンをアップデートすればよかった。歌詞は韓国語で歌う必要なんてなくて一番使われている英語を使えばいいし、フェミニズムじみた女性の主張とか強さなんて歌うのではなく、ティーンが抱えている日常での不安や共感を歌えば良かった。今までのk-popの文化的な歴史、営みを破壊してしまったのが今作だと私は勝手に思っています。だから、海外での成功もあると思っています。そこまでマーケティングしてたんだろうなあと思うとミン・ヒジンの恐ろしさを感じる(k-popのこの20年近くの流れを作ったのが彼女自身なのですから)のですが、これはただの私の思い込みの範疇なので、私が頭の中で勝手にNewJeansやべえ、ミン・ヒジンやべえとなっているだけなので、つまり、皆さんは大丈夫です。(?)

 

これだとなんだか今年のk-popで何が良かったかという話になってしまうので、日本のアーティストで今年良いなと思ったものを3つほど紹介しようと思います。

 

no public sounds(君島大空)

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MUSIC MAGAZINEにおいて今年1月に出した「映帶する煙」が表彰(?)されたらしいのですが、

私はそちらではなく「no public sounds」というアルバムの方が好きで。それもあって、今年の後半には2回ライブにも足を運びました。再生ドアタマからサビのメロディが流れてくることもなければ、ノリが良くて口ずさめてダンサブルなトラックもないですが、とは言いつつテクノやエレクトロニカのような打ち込み要素、技巧的なギター、ミドルテンポのじっくり聞かせてくれる作品を作り続けていて非常に好きです。

 

 

「呪術廻戦 懐玉・玉折」オリジナル・サウンドトラック(照井順政)

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呪術廻戦1期、呪術廻戦0において、音楽を3人で担当したのが、懐玉・玉折より照井順政1人での担当となり、なかなか苦労していそうだということはX(旧Twitter)から感じてはいたのですが、このOSTや渋谷事変においてはほぼピアノのみみたいな劇伴も作っているみたいで、sora tob sakanaのuntieにおいてピアノの演奏クレジットもてるりんだったりしたので、いろいろチャレンジしているのだなあと思って、OSTは普段は全然聞かないのですがこれは聞いています。

 

 

楽の上塗り(CYNHN)

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渡辺翔ってこんな歌詞書けたの!?っていう驚きがありました。しかも、こんなアレンジできるの!?って思ったら流石にアレンジは違いました、ebaでした。CYNHNのこの5人の時期はキラーフレーズを無難に歌うことができるメンバーが2人いると思っていて、この時期はカラフルな曲想、目まぐるしく印象が変わる曲展開、耳馴染みするメロディが特徴だと思っていて、一番好きでした。最近の4人になったところで、新しいクリエイターに曲提供を受けることが多くなったのかな、そこが私とあんまり合わない感じでCYNHNを追い切れてないのですが、自分の趣味になってきたらまたアンテナに引っかかってくると思います。

 

 

唱(Ado)

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MVの驚きのダサさにボーカロイドからの系譜を感じずにはいられない。AdoにはGiga、TeddyLoidがついていると鬼に金棒って感じで良いです。きっと、踊とかうっせぇわとかワンピースとのコラボ曲とかと比べたら人口に膾炙することはないのだろうけれど、Adoの声の幅の広さが存分にいかされつつ、早口まくしたてパートあり、耳で聞いてるだけだとなんて言ってるか全く分からんという感じ含めて大変モダンな感じで良いです。

 

3つって言いながら4つ紹介してしまった。いや、まあ、いいか。(まあを満たした)

 

お前の言うこと信用ならねえよという人は、例えば、以下はいかがでしょうか。

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他にも、君島大空で名前を出しましたが、MUSIC MAGAZINEが2023年のプレイリストを作っているようですよ。

music.apple.com

 

あと、こういう集計とか。マジで1つも知らん......。

amass.jp

 

こんなものは「2023年 ベストアルバム」で検索すれば腐るほど出てくるので、自分だけの2023年ベストアルバムでデッキを組んでバトルしましょう。最強のデッキを作ることができるのは君自身だ!

 

では、ごきげんよう