4,5年くらい前から定期的に集まって演奏する機会が失われてしまって、それに伴い音楽の話をする機会がなくて、なんとなく誰かに話したいが、特に話す相手がいないのでブログを書くことにしました。上半期っていうか今日までに何らかのかたちで演奏が聞けるもので、刺さったものを残しておこうと思います。
僕のスピな人/マハラージャン
今、もっとも勢いを感じていて、今度メジャーアルバムを出すみたいなんですけど、この曲はマハラージャンのギャグっぽいテイストを感じさせつつも、j-popの枠内に見事におさめていて、MVもちょっと面白い感じで、でも演奏は以下のメンツでガチなんだなっていうところが良いです。この曲の前までは（セーラー☆ムン太郎まで）ちょっとファンク方向にストイックというか肩に力が入ってる気がしたんですけど、この曲はそんなことがなくて、スッと入ってくるんじゃないかと思います。
【Musicians】
BASS:ハマ•オカモト(OKAMOTO'S)、DRUMS:石若駿、Other Instruments:マハラージャン
爆ぜる心臓/KIRINJI feat. Awich
イントロのドラムで濡れるが、Awichのフロウ、終始ドラムのビートがめちゃくちゃかっこよくて禿げそう。KIRINJI、私は結構コラボ作品、ボーカルが掘込じゃない方が好きなことが多いなあと思うんですけど、Awichと掘込のメロディにあるリズムのコントラスト、歯切れのいいストリングス、その間を縦横無尽に動き回るドラム、ってドラムがまた石若駿かよ、最近石若駿めちゃくちゃ見るけど、石若駿ってもしかして何人もいる？
堀込高樹：Vocals, Electric Guitar, Keyboards, Synthesizer, Programming、Awich：Rap, Vocals、千ヶ崎 学：Electric Bass、石若 駿：Drums、川口義之：Baritone Saxophone
水硝子/RYUtist
今をときめく君島大空がプロデュースしているRYUtistの曲。君島大空というと昨年のフジロックのルーキーアゴーゴーの枠でやった遠視のコントラルトがちょっと私の中でバズったり、sora tob sakanaに燃えない呪文を提供しているということで私の中で有名なのですが、なんかアコースティックなサウンドとエレキサウンドを混ぜ込むのが上手いアーティストってイメージだったんですけど、この曲では仲が良い長谷川白紙とかyuigotみたいな、アコースティックなサウンドを基調にエレクトロニカをガツッと入れて、結構パンチの効いた曲って感じを受けました、でも可愛いです。ちなみに君島大空がバンドで出るときもよく石若駿がドラムで参加しています。
午前六時のブギウギ/天馬六華（CV：金田朋子）
金田朋子って歌が上手いんですね（驚愕）と思った曲です。編曲は日本が誇るプログレッシブバンド、アストゥーリアスを率いる大山曜。アコースティックにしてもエレクトリックでもそつなくこなす大山曜ですが、時々ゲーム関係とかで編曲をやるときにはこういう打ち込み感あるのも出してくるので、引き出しどうなってるんだっていうのと、どういう経緯でこの仕事が来たのかということが謎です。ちなみに、このキャラクターは中身が男性なのですが、いつまでもかわいくありたいという願望があり、そのかわいさが歳がそれを許さないことを突きつけられているらしくて、個人的に好きだなって思いました。
ウラノミト/月ノ美兎
私はMONACAの中で一番好き（刺さる）なのが広川恵一で（悔しいけど感じちゃうって思うのが田中秀和、この曲しゃらくせ～って思うのが石濱翔です）、特に彼のギターサウンドが好きなんですよね。その広川恵一が月ノ美兎1stアルバム「月の兎はヴァーチュアルの夢をみる」が楽曲提供する、しかも、結果としてリード曲になった、作詞が只野菜摘というのは僥倖。どんな広川恵一が来るかな～って思って再生ボタンを押したら、めちゃくちゃおしゃれなエレピイントロ、オブリに合わせて炸裂するシンバルミュート、え～このイントロで軽くイッちゃうでしょ～って感じですが、リズムがバキバキに決まってるし、サビに向けての勢いでリズムが少しずつ細かくなっていって、フックのあるメロディにキメが入って、サビで開放感があるサウンドが出てくる。うーん、最高。途中のセリフとか、月ノ美兎がウクレレのリフを弾くとか、この曲がこういうかたちで生まれなかったら絶対存在しないし、そういう偶然がまるで必然だったかのように流れていく4分半です。っていうかこの曲のベースどうなってんの...？
熱帯夜/a子
全体的に倦怠感が漂う曲想なんですけど、その雰囲気と息の量多めでハイファイな声がガツンと頭の中に響いた映像です。何で流れてきたか覚えてないけどえーこれいいなー、かっこいいと思ってCD音源聞いたらライブの方が良かったんで、ライブで見たいなって思いました。あんまりロックバンド聞かないからうまく伝わる語彙が分からないのだけれど、オルタナ、インディーの影響を感じるんで、そういうちょっと鬱っぽい感じの人には合うと思います。
最近の宇多田ヒカルはストイックで緊張感が高い曲が多い気がしていますが、これもまた凄い曲だなと思います。レイドバック感漂うメロディを聞いていると、この曲の空気は宇多田ヒカルにしか出せないんじゃないかと思わされます。そしてこの曲はアニメ「不滅のあなたへ」のオープニング曲なのですが、当然アニメといえば1:30くらいのサイズも準備されているのですが、1:30サイズとフルサイズでは構成が異なっていて、プロの本気を感じました。やっぱりさ、取ってつけた2番のフルサイズだと寂しいんだけど、こういうことをしてくれると推せる！って思います。
なるべくあんまり他の人から紹介されないんじゃないかなって思うものをピックアップしてみました。1つくらいは聞いたことないなって曲とか、この曲いいなって思えるものがあったらいいなと思います。
では、ごきげんよう。
