Cool With You

私は結構センシティブな表現に敏感で、ここのところ数作のNewJeansのMVにおける演出の異様さを、気持ち悪く思っていて、あと、曲もちょっと当初の作品と大きくギャップがあって(それゆえにコンセプチュアルなものを感じていました、DittoやOMG、ZeroのようなY2K的なものは裾野を広げるためだけであり、本当にやりたいことは違うのかもしれないと感じている)変態的だなあと感じていました。

 

Cool With You/NewJeans

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今回MV2作プラスパフォーマンスの動画が上がりましたが、やっぱり気持ち悪い人間関係が描かれていて、嫌だなあと思ったのですが、いざ楽曲が流れてくると、あまりのかっこよそさに意識が遠のきました。エロスとプシュケーの物語を中心に据えながら、女性に狂気を持たせること、白い服、腕より長い袖、ルーズな印象を与えながらも決めのポーズで身体のラインが浮かぶサイズ感、露出された足、女性の狂気、cool with youと歌っていた人格は一体なんなのか、そして白髪のトニー・レオンがめちゃくちゃカッコいい。

 

っていうかプシュケーってお前つい先日ルセラフィムでやっただろ。分からないけど、Eve psyche and bluebeard's wifeよりも好きになるかもしれないという可能性を秘めている危うさ満点の曲って感じで本当にクールでした。Cool With You、中身は全然クールじゃなくて狂気の塊だと思うけど。

NewJeansの真の招待がこちら側だとするのだとしたら、なんでNewJeansにそんなものを背負わせてしまうのだろうと思うけれど、それは恐らくクリエイターの好奇心なのだろうなあと思います。Super ShyとかNew Jeansは10代のグループが歌うジャンルじゃないだろと思うのですが、この曲を聞いたらすべてを理解した(何も分からない)ってなったのでとても良かったです。

 

細野晴臣が、高橋幸宏坂本龍一のことを語っていたのですが、良かったです。細野に対して坂本が父権的なものを感じていたかもしれないというのは、なるほどなって思いました。だからこそ、ライオットインラゴスを絶賛されたのは嬉しかったんだろうって。

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では、ごきげんよう