ニューハーフヘルスに行ってきた

自分が人生をうまくこなせていないと感じるときに思い出す言葉が2つある。

 

ひとつは丸山眞男が1960年代における東大紛争の際に学生に向けた「人生は形式です」という言葉。

宮村治雄『戦後精神の政治学丸山眞男藤田省三萩原延壽

 

 

もうひとつは江藤淳が残した遺書の「形骸を断ずる」という言葉。

 detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

ただ、私は丸山眞男江藤淳も大して読んだことがないので、これを見て、丸山眞男江藤淳について私と語りたいとは思わないでください。ごめんなさい。

 

私は年明けがおそらく1年の中で最も忙しい、いわゆる繁忙期なのだけれど1月始まって2週間くらいで30時間弱くらいの残業をしていて、結構自分にしては残業していても体調は悪くないなと思っていたのだけれど、土日にガス欠になってしまい、月曜の今日も仕事に行くことができませんでした。こういう風になんか人生、というか、日々の生活がうまくいかないときに、形式としての人生と割り切ってやろうという気持ちと、そんな人生であれば断じてしまってもいいのではないかという気持ちにぼんやりとなって、なぜかこの2人の偉人の言葉を思い出します。めっちゃ薄っぺらい発想でも、偉大なる人々の言葉を思い出すことができる、記憶というありがたいメカニズムとチープな想像力を持つ私。

 

何かそういうときには、今までの自分とは異なること、外部から何かを取り入れることが必要なんじゃないかという気持ちに駆られます。なので、ニューハーフヘルスに行くことにしました。メンタルが死んでいましたが、とりあえず、メンクリに行くために外出することは決めていたので、何か自分の中で変化があればと思い足をのばすことにしました。もともとニューハーフヘルスについては、昨年末くらいから気になっていて、いろいろ探していたところ、凄く良さそうな人がいたので指名することにしました。場所はマンションでマンションってこんなことにも使われてるんだなと感心しました、マンスリーマンションとかで運用されてるマンションなんだろうか。

私が指名した人は写メ日記の類はなく、ホームページにある3つの写真だけで、パネルマジックの可能性が高いなと思いつつも(というかマジで何が出てきても仕方がないと思っていた)、身長が高くて髪の毛の一部をブリーチしているのがなんとなくアイドルのような容姿を感じて惹かれたのだと思います。

実際にお会いした人は、普通に美人でびっくりしました、化粧可愛いし、まつ毛長いし。それで、まあ、結局、勃起せずに終わったのですが、なんとなく印象に残っているのが、私がどうやったらフェラが気持ち良いか尋ねたのですが、そもそも気持ち良くないと答えてきていて、そういえば、ニューハーフってオプションの射精がだいたいダメで、男の娘(女装)だと射精がOKだったりするので、そういうことかと思いました。

 

なんというか、自分は、少なくとも性行為においてロールプレイというかたちで楽しむことができないのかなと以前のソープのときにも感じましたが、今回のニューハーフヘルスでもやはり感じました。私はその場、一定のシチュエーションを設定すればコンテキストを関係なくそれなりに楽しめるんじゃないのかって思ったんですけど、実際には少なくとも私にとってはそうじゃなくて、何か時間の蓄積みたいなものが必要なのかもしれないし、そういう要素があったとしても、もう私には誰かと一緒にそういうことを楽しむ余裕、あるいはそういう感情自体を持てなくなったという可能性もあるなと思いました。お金でその場のシチュエーションは買えるかもしれないけど、もっと長いスパンで物事に関わらないと自分には価値を見出せないのかもしれないです。だから、逆に言うと、風俗を楽しめる人って私とはちょっと違う精神構造なのかもと思いました、あるいはフェティシズムが強いとか。だから、私はもう風俗に行かないか、あるいは、同じニューハーフヘルスでしばらく頑張るかの二択なのかなと思います。鬱とか薬の作用とか、勃起しなかった要素は必ずしもシチュエーションや文脈に限定されたものではないと思いますけれど。

 

体調が良くないので、自分の中の感覚をうまく文章におろすことができないのですが、いろいろ考えさせられました。でも、本当に相手の女性は可愛かったので、気になった方にはこっそりお教えします。

 

なんとか明日からは会社に行けるようにニューハーフヘルスに行った後にメンクリに行って薬を調整してもらいました。とりあえず、明日からは労働しないと......。

 

では、ごきげんよう