LE SSERAFIM (르세라핌) EASY TRAILER 'Good Bones'を見た感想

LE SSERAFIM (르세라핌) EASY TRAILER 'Good Bones'

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まー、まずタイトルとですわ。EASY=簡単、Good Bones=良い骨。(中学英語)なるほどね。(?)

横になっているのは恐らくサクラ、一際明るく照らされている花は、白色の芍薬か牡丹か......。立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花と言われますが、眠れる(目があいてるので多分起きてるけど)高貴なる美女の演出といったところでしょうか。どの辺がeasyなのかgoodなのかboneなのか分かりませんが、見ていきますか。

 

なるほど、チェウォンの「It’s EASY.」でスタートですか。簡単だ、と。そう言いたいわけですね?分かりますよ、これくらいの英語なら。でも、怖いんで日本語字幕を付けて見ますね。

ええ、トップアイドルにもなると、いろいろ言われるわけですね、でも、ルセラフィムは謙虚だからこれは全て自分の実力によるものだとは言わずに、私はたまたま運が良かっただけ、でも、運が良い人間に対しては何を言っても許されるのか?と(わざわざ5人の声を重ねて)問う。何か言われて黙ってるだけだと思うなよと釘を刺しています。

こうした言葉に連ねてユンジンが生きたいように生きてるだけなんだよなと言いながら、チェウォンにぶつかる。こういう瞬間って、都市部で生きていると誰もが経験する一場面であり、相手からしたら向こうは人ではないモノか何かに見えている、もしくは見えてもいないのではないかという唐突な無力感に襲われる瞬間でもあります。

当然、ユンジンと比べて小さいチェウォンはよろける。ルセラフィムというグループは同じグループともいえども血も涙もない集団なのでしょうか......。いや、YouTubeで見る限り、そんな感じはしない......。であるとするならば、グループにおいても、馴れ合いで、仲良しグループをやっているわけではないというメッセージで、何があっても歩みを進めていくというチェウォンの姿には、ルセラフィムにおけるIM FEARLESSからのメッセージである、前に進むということを身をもって示しているのだなあと思います、思うことにします。それにしても、人のことをけなしてもいいと思う?という台詞を吐きながらチェウォンを轢いていくの、あまりにも無慈悲。ちょっと笑う。体格差からのギャップで絵面的にはチェウォンかサクラになるんでしょうけど、サクラペンのユンジンにはサクラを全力で轢くことができないからチェウォンが被害者になったのかなとかちょっと考えてしまいました。

 

暑いのか寒いのかはっきりしてくれユンジンという気持ちになったけど、めちゃくちゃかっこよくないですか。このシーンの前の一連のストローの差し方を見て、この格好で練り歩くユンジン見て落ちないファンっているの?

人生というのは(基本的に)平等であり、どうやら半分は苦しみで、残り半分に意思が反映されるらしいということにルセラフィムは人より早く気付いたそうです。

 

この飲みさしの飲み物はウンチェに渡されるのですが、なんか台詞の途中で階段から転がり落ちます。

大丈夫か?と思うのですが、大丈夫でした。かすり傷一つなく、機械的な動きで身体を起こし顔を上げると、FORGIVENのMVで片翼になって(なんか神々しい光を浴びてる)カズハが表れて、バトンタッチします。このウンチェには、アイドルがステージで表現するという非日常、非人間性と同時に、マンネのウンチェが持つ純粋さ、無垢なものを感じました。

 

それにしてもカズハ、めちゃくちゃ歩きにくそうですが、動画で見る限り(早巻きして流していないのであれば)かなり早いスピードで歩いてます。このシーンには、アイドルを選んでいくことのpassion(情熱であり苦難)、未来、自意識との葛藤の台詞が重なります。カズハはこの歩きづらい衣装で歩くことを選んだ、バレエという物語のための華美な衣装、機能性に特化したシューズを捨て、アイドルとして生きていくことの現れですね、っていうか、カズハは特にアイドルとしての物語がルセラフィムの中では薄いからとりわけバレエとのコントラストが、この作品に限らず強調されているように思います。



 

そして私がこのトレイラーで一番好きな、カズハがサクラを起こすシーンです。ここ本当に最高。起こすのに足で、土足で頭元を蹴るんですよ。(頭は蹴ってないよ)めちゃくちゃ柄の悪さを感じて最高でした。品もクソもない。言うてオンニ、アイドル歴二桁年だぞ。良いのか?良いんです。ルセラフィムはそういうグループだということです。仕事だぞ、寝てんじゃねえぞと。これは関西の血の為せる業なのかもしれません、私には関西の血がどんなものか分かりませんが......。

 

恐らくこのトレイラーにおいて、最も言いたかったであろう(と私が思っている)セリフがここで出てきます。英語だからユンジンかな。Because i've made it look easy.「簡単に見えるようにやっただけだが?」

 

その後、突然サクラがアメコミになって目から光線出して幾重にも重なる壁を破壊した後に言うのです。EASY。

簡単だと。いや、笑うところなのか、感動するのか、よく分からない。時々、ルセラフィムはこういうところがあるんだけど、目から光線を出した後に、鼻血を垂らしながら言うわけです。過程は知らないが、私に言わせれば簡単だと。いや、その状況でよく言うわな。それだったら、ウンチェみたいに無傷なうえで簡単だと言えよと。でも、それを選ばないことでルセラフィムというグループの人間的な側面、体温みたいなもの、目から光線を出さなきゃいけないほどのアイドルという職業に求められている過出力、その過酷さが漏れ出してしまう(こともある)。

 

そして、サクラが放った光線は海を越えてアメリカの地でスラムダンクを決めるチェウォンの助けになったのでした......。(意味不明←でも、そういうシーンがあるんだもの)

 

電線をうなじに差して食事をとっているユンジンが映された後、電線で充電してる(アイドルとして活動していくための過入力)5人が画面に映されてトレイラーはおしまい。その後にはルセラフィムのロゴとお決まりのIM FEARLESS × LESSERAFIMで終わり。

 

MAKE IT LOOK EASYという文字も出ていますし、先に述べた、最も言いたかったことはこれだろうという私の推測は間違っていなかったと確信して、動画は終わります。公式と解釈一致。

 

1/29追記。it lookとなっていることから「簡単にみえるように」ということではない最終的にはそれ自体を「簡単に遂行する」ことができる状態までもっていくということを意味しているのかなと思いました。

 

私たちがラッキーだというのは否めないし、私たちが簡単に売れたように見えているかもしれないし、でも、そりゃその通りだよ、だって、簡単にやってるように見せてるんだから。笑

という印象を受けました、カッコいいですね。先にも書いたけど、カズハがサクラを起こすシーンが一番好きで、その次にはユンジンがチェウォンを轢くところが好きです。いや、ユンジンがストロー差すシーンも好きだな......、いずれにせよ2/19が楽しみです。

 

あ。Good Bonesに触れてなかったですね。どうも慣用表現として、育ちが良い、みたいな言い方をするときにこれがあるようなのですが、うーん、育ちが良いとは言えない、むしろ柄が悪いというのがこのトレイラーだと思うんですよね。だから、私は勝手に、骨は外からは見えない、だから、外からはeasyに見えるかもしれないけれど、中には良いものがあるんだぞという自負としてのタイトルかなと思いました。

 

では、ごきげんよう