映画「ゴーストワールド」を見た。ほか。

早稲田松竹で映画「ゴーストワールド」を見ました。高校を卒業して、二人暮らしをしようといっている女の子2人が新聞に記載されている偶然出会った女性に一目ぼれしたのでその人ともう一度会いたいという少々とち狂っている彼女募集記事を見かけて、悪ふざけで男性を呼び出したことから世界が狂い始める話。一人はアルバイトを始めて社会に溶け込んでいく一方で、もう一人は美術の補講を受けながら悪ふざけで呼び出した男性が実は古いブルースのレコードオタクでうまく社会に溶け込めておらず、そこにシンパシーを感じて惹かれていくのですが、最終的に、そのオタクの男性と、社会に上手く馴染めない女の子の世界が破滅する、みたいな話でした。社会に上手く馴染めない女の子は、バイトを1日でクビになったり、惹かれたオタク男性に本物の過去に出会った女性から電話がかかってきてその関係性が上手くいくことに嫉妬してしまったり、とはいえ、いざオタク男性が自分にガチになると当事者になると怖くなって逃げてしまったり、そういう不安定で社会になじめない人をうまく描いていて、そこまではまあなるほどと思っていたのですが、なんでゴーストワールドというタイトルが付けられていたのかというと、周囲の環境が目まぐるしく変わる中で、廃線になったバス停で待ち続けているおじいさんはいつもそこで来ないバスを待ち続けていて、この人だけはいつも変わらずそこにいるというポラリスのような存在が、ある日バスに乗ってそこからいなくなることを見つけてしまい、この町に自分の居場所はないんだと悟った彼女もまた、そのバス停からバスに乗っていなくなるという結末だったからなのだなあと思いました。

 

私にとって、美術の補講での会話で、自由が拡大していく中で、差別は巧妙に、見えなくなっているのではないかという類の台詞が印象に残っています。見ながら途中では、でも、言うて、オタクって言われる人たちも2001年の公開当初と比べて今では隠さず生きていくことができるようになってきたから、ちょっと時代遅れかもなんて思いながら見ていたのですが、そうではなく自由は拡大していくことによって、マイノリティの絶対数が結果的に減っていき、それによって見えなくなっており、自由が拡大する中で未だに価値観や権利が認められていないマイノリティにとっては、昔と比べてより扱いや生きづらさは増えているのではないかということでした。いや、そう考えるのが当然のようにあらためて思えば感じますが......。

 

主人公の女性はバスに乗って外へ行っていまうのですが、オタクの男性は最終的に女の子を選んだので途中まで良い感じだった女性とは別れることになり、彼のオタクアイテムを女の子に貸していたことが理由で会社での立場もなくなり、最後に登場するシーンは精神科でのカウンセリングをしているところです。つまるところ、オタク的な生き方によって社会に生きづらさを感じている人物は病気として処理されて社会で生きていくために治療されるか、そもそもその社会から駆除されるかしかないという、正常と異常の問題であり、社会で生きていく権利を獲得するためには治療するしかないということを示唆しているように感じました。私自身メンヘラでありながら、会社に籍を置いているものとして、暗澹たる気持ちになりましたし、社会は治療することが可能な人には幾分か寛容になりつつありますが、社会を維持するうえでコストに合わないものを排除するというのは、より分かりづらいかたちで残り続けているように感じます、具体的に何が、といわれると、なんとなくそう感じるというだけで、何かをあげられるわけではないのですが......。

 

どこかに行きたいけれどどこに行きたいのか分からない、どうして自分がその行動を衝動的に選んでしまったのか分からないみたいな気持ちがあり続けるということは、それそのものとして向き合い続けなければならないなと思いました。余談ですが、主人公の女の子2人のうちのひとりはスカーレット・ヨハンソン。ビビる。同じ言葉というものがいかに空虚に響きうるものであるかというのも印象に残ってるかもしれない。

 

いずれにせよ、個人的にとても印象に残る映画で良かったです。

 

 

 

約1か月ぶりにゴルフスクールでコーチングを受けた。久しぶりにクラブを握った割には当たったので良かったです。ドライバーをあまりぎゅっと握らないという意識が、ウッド系全般にいい影響を与えている気がする。無論、ドライバーがスライス出るのはまだ変わっていないのですが......。ドライバー全然飛ばない、160yくらいしか飛ばない。

 

 

 

ujohのイヤーカフが届いた。発送予定4/1から順次って書いてあるけど、もう届いたが。

ujoh.official.ec

私は眼鏡をかけているので以前買ったこれはかけているとひっかかりが弱くなってしまうことがあるのですが、今回かったのはつけやすかった。どっちもクール。

ujoh.official.ec

 

 

西武が2連勝していた。レオホー。

 

 

そんな感じです。では、ごきげんよう